症状にあった治療をしよう。花粉症の症状と治療法。

症状にあった治療をしよう。花粉症の症状と治療法。

花粉症は症状ごとに治療法が異なる

花粉症にはいくつかの症状があり、症状ごとに有効な治療をしていく必要があります。今回は、花粉症の代表的な症状(鼻症状、目のかゆみ、肌のかゆみ)とその治療法をご紹介します。

鼻症状と治療法

 花粉症の鼻症状は、花粉が鼻の粘膜につくことで花粉を除こうとする免疫反応により起こります。その3大症状が①くしゃみ、②鼻水、③鼻づまりで、これらは花粉症患者さんに最も多くみられる症状です。

 

1.くしゃみ

花粉症患者さんのほとんどが悩まされている症状で、くしゃみには鼻の粘膜についた花粉を取り除く働きがあります。特徴として、連続して起こり、回数が多いことが挙げられます。

 

2.鼻水

くしゃみと同じく、鼻水も鼻の粘膜についた花粉を除こうとする働きがあります。風邪とは異なり無色で粘り気がなく、成分は涙とほとんど同じです。

 

3.鼻づまり

鼻の穴から入った空気はのどへと流れますが、鼻の粘膜に花粉が付着すると、ヒスタミンなどの化学物質が放出されて粘膜の血管を刺激したり、粘膜が腫れて結果として鼻がつまったります。

 

これら鼻症状には、薬物療法の他に、花粉症の原因物質である抗原を注射する皮下免疫療法または口腔内から抗原を吸収する舌下免疫療法などのアレルゲン免疫療法、さらに症状が強いケースでは鼻粘膜を焼灼してアレルギー物質に反応しにくい状態にするといった手術療法を選択することもあります。

 

 

目の症状と治療法

花粉症の目の症状の原因は、アレルギー性結膜炎によるものです。結膜炎は、ウイルス性、細菌性、アレルギー性の3つに大別でき、その中で、アレルギー性結膜炎はほこりやダニなどを原因として年間を通して症状が発症する通年性アレルギー性結膜炎、花粉が原因となって特定の季節に発症する季節性アレルギー性結膜炎に分類できます。したがって、目に異常を感じた場合は、まずは何が原因かを知る必要があります。

 

花粉症における代表的な目の症状は、かゆみ、充血、涙です。季節性アレルギー性結膜炎と診断されれば、重症度に応じて抗アレルギー性点眼薬、ステロイド点眼薬、免疫抑制点眼薬を用います。その他、洗眼薬を用いた目の洗浄も有効です。

目をこする、かくなどの行為は、かゆみを増強するだけでなく、結膜や角膜を傷つける可能性があるため、十分に気を付けましょう。

 

 

花粉皮膚炎と治療法

花粉症の症状は、鼻症状、目のかゆみの他に、皮膚炎(花粉皮膚炎)を発症する人もいます。花粉皮膚炎では、花粉がつきやすい目の周りや鼻を中心に、かゆみ、赤み、むくみ、乾燥などの症状が現れます。これらの症状を発症しやすい人の特徴として、乾燥肌になりやすい、アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患がある、花粉がつきやすい環境で生活しているなどが挙げられます。

保湿された正常な皮膚では、バリア機能が保たれ、アレルゲンなどをブロックする機能があります。しかし、乾燥肌やアトピー性皮膚炎の方はバリア機能が低下しており、汗や汚れが侵入しやすく、肌が炎症してかゆみや湿疹などの症状が表れやすい状態になっています。

治療法としては、ステロイドやタクロリムス軟膏などの炎症を抑える外用薬が有効ですが、まずは花粉皮膚炎を起こす前に花粉に触れにくい環境にする、保湿剤で肌を保護し、炎症を未然に防ぐことが大切です。

 

花粉症の主な症状と治療法をまとめると以下のようになります。

 

また、花粉症治療のスケジュールの例は以下の通りです。スギ花粉の舌下免疫療法については、スギ花粉飛散時期を避けて(目安は5月中旬~12月)治療を開始することが必要です。

(出典:医療法人梅華会 花粉症治療カレンダーより)

 

まずは、下記から症状チェックを行って、症状に合った対策や治療についてコンシェルジュに相談してみましょう。

 

症状や対策について
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花粉症ドクター監修医師

梅岡 比俊先生

医療法人梅華会グループ理事長
開業医コミュニティM.A.F主宰
予防未病健康医師協会

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